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携帯電話の急速な普及で若者のテレビ離れが業界内で懸念される

帯域をふさぐための技術。ところが、この実験段階の技術が、思わぬところから注目を浴び始めた。1980年代、アメリカでは移動体通信の技術が開発され、それに使うための周波数が必要とされていた。モトローラを中心とする移動体通信機メーカーは、テレビ局に割り当てられたまま使われていないUHF帯を移動体に割り当てるよう米政府にロビイングを行い、FCC(連邦通信委員会)はUHF帯を移動体に割り当てることを検討していた。これに対して、NAB(全米放送協会)を中心とするテレビ業界は、危機感を強めていた。

ITU(国際電気通信連合)では、UHF帯は放送に割り当てられることになっていたので、NABはUHF帯を彼らの既得権だと考えていたが、それを守るために新しいテレビ局の参入を許すと競争が激化する。そこで彼らが目をつけたのが、テレビの画質を上げることによって、放送局の数を増やさないで今までの何倍もの周波数を占拠する技術、HDTVだった。1986年、NABではUHF帯の携帯電話への割り当てを阻止するための対策会議が開かれていたが、妙案はなかった。

しかし、HDTVの開発についての話が出たとき、新しいアイデアが提案されたという。背筋を伸ばしながらエイベル(NAB副会長)は思った。論点をまとめよう。HDTVは多くのチャンネルを使う。移動体通信業者は、我々が何のために余分なチャンネルを欲しがるのか知りたがっている。そうだ、我々はHDTVのためにチャンネルが必要だといえぼいい。HDTV、それだ!「いい考えがある」。エイベルは笑みを浮かべながら一同に言った。「HDTVはどうだろう。電波帯域が余分に必要なのは、すべてHDTVのためだというのは」(ブリンクリー『デジタルテレビ日米戦争』アスキー)これをきっかけに、


江川は翌日、「日本はMUSEを完全にあきらめたわけではない」と発言を撤回したが、アメリカの情勢などを見ていた業界の一部には「よくぞいってくれた」という声もあった。事実、これによって日本でもMUSE方式は急速に失速し、デジタル方式の開発が始まったのである。

「デジタル放送は最大の失敗だった」とはいえ、デジタルHDTVが順調に進んでいたわけではなかった。圧縮方式としては、もともと通信用に開発されたMPEGの解像度を上げたMPEG-2という規格が採用されたが、画面の規格については1080i、720P、480Pという三つの規格が乱立したまま、最後まで統一できなかった。また変調方式も、アメリカでは8VSB、日本ではOFDMという別の技術になり、ヨーロッパはHDTVをあきらめてSDTV(普通の画面)でデジタル放送を始めた。

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